僕のコミュニケーション能力向上の方法
はじめに
別記事でも書きましたが、僕は人とコミュニケーションするのが物凄く苦手でした。
ADHDでなくても、人とコミュニケーションを取るのは苦手という方が多いと思います。
今では初対面の人とでも普通に話せますし、子供からお年寄りまで全く問題なく2時間でも話していられるようになっています。
挨拶も出来ない、常に斜め下を見ながら歩いていた昔の僕では考えられない事です。
ここではコミュニケーション能力がどうやって改善したのかを書いていきたいと思います。
ちなみに最初は改善しようと思ってやったわけではありません、自然とそうなっていっただけです。
コミュニケーションに自信がつき始めてから色々と動けるようになりました。
ただ頑張ろうとかの精神論では恐らくADHDには改善は無理です。精神論で何とかなったら障害でもなんでもありません。経験が必要です。
きっかけは20代前半からです。
長文なので、日々修正が多く入ります。
ちょくちょく更新します。
では ↓ へどうぞ。
痩せてみた。
他の記事でもたまに書いていますが、子供の頃から衝動的な食欲があるためにどうしても食べてしまうために太っていました。。
更に10代後半からパソコンに依存していたので、運動はしていませんでした。
周囲から肥満について指摘されるという事がコンプレックスになり、人からどう思われてるかって凄い気になるんですよね・・・。そのため自信というものが皆無でした。
いつも斜め下を向いて猫背のまま歩いていました。
21歳から働き始めたのですが、給料が入るという事は好きな物を食べられるという意味で、お昼ご飯は毎日吉野家と松屋のどちらかで食べていました。
当時体重は90kg以上ありました。
朝食と夕食は実家だったのですが、お昼ご飯にやらかしていたことで、ある日痛風が発症しました。足の踵(かかと)に恐ろしいほどの痛みが出て、歩けなくなりました。
病院で採血して尿酸値を測定したところ、10以上ありました(男性の基準値は7以下)。
そこで初めて自分の身体について危機感を持つようになりました。
改めて自分の姿を写真に撮って客観的に見直すとやはりデブでした。
痩せなきゃと思いました。
しかし思うだけの精神論では絶対に痩せられません。
都会を見るのが楽しかったので、毎日、水道橋→秋葉原や神田、御茶ノ水→上野駅まで歩いていました。
秋葉原の電気街と上野のアメ横に面白みがあったので、毎日歩いても苦ではありませんでした。
そして歩いている途中にあったスポーツクラブに入会しました。
運動や食事制限をした結果、1年半で90kg→73kgまで落ちました。
ちなみに自宅ではネットゲームしかやらなかったです
。
長かったです・・・、ダイエットの内容については別記事で書きますね。
ダイエットをやり遂げた事で少し自信が付きました。
オンラインゲームで人とのやり取りを体験してみた。
20代前半からスクウェア・エニックスの「ディプスファンタジア」や「FF11」にハマっていました。
僕がやっていた上記のオンラインゲームは同時に1000人以上収容出来たので、大勢とチャットやパーティで触れ合える機会が多かったです。
FF11に関しては8年ほどやっていたような気がします。
その中で仲の良いお友達も出来ました。
対面ではなくチャット形式なので、そんなに緊張することなく話せましたし、自分としては理屈っぽい性格でもないため、結構柔らかな口調で話していたのでそれが良かったんだと思います。
これを機にまずオンラインゲームを人とのコミュニケーションを取る練習にしようと決めました。
それでも積極的な性格ではないため、よく話す人は数人でした。
これで数人だとしても会話をする機会が増えた事は良かったなと思いました。
あとはその場限りの人達でした。
その場限りの人達でも、数時間は一緒にいたので、最終的には全部で数百人くらいと話していたのではないかと思います。
ちなみにオンラインゲームでも待ち合わせの時間に遅刻していました。
それ以外にも度々プレイヤー達をイラつかせていたとは思います。
イメチェンしてみた。
23歳の時に同年齢の男性が隣の席に配属されたため、話をしていたのですが、その人は僕と真逆のいわゆるリア充というわるタイプでした。
僕の方が先輩だったためというのもあり、相手の物腰も柔らかく、リア充の一日を色々教えて貰いました。
すでにその頃は体重が70kg前半で痩せる必要はなく、髪型や服装など、旦那改造計画よろしく色々アドバイスしてくれました。
そこから美容室に行くようになり、うっすら茶髪にしたり、洋服を買い直したりとかなり外見を変えました。
美容師さんはよく話しかけてくれるので、会話の練習になりました。
ちなみにパーマを一回かけてみたのですが、かなり傷んでしまったためにそれっきりとなりました。
そのリア充さんにはかなりお世話になりました。当時僕の周囲にはオタクさん達しかいなかったので、外見については全く参考にならなかったもので本当に助かりました。
服装を変えてから上野のアメ横をまわって洋服を見たり買ったりするのが楽しみになりました。
水商売のお姉さんと友達になってみた。(18禁☆刺激強め)
長くなりそうなので別記事にしたいと思います。
後日書きますね!
このおかげで女性と話すのに全く緊張しなくなりました。
会話後に反省してみた。
反省する。これはコミュニケーションをとる上で一番重要な事だと思います。
電話や対面での対話など、一連の言動が終わったら思い返して今のはどうだったかを考える事にしました。
かと言っても僕はADHDなので、物事全て覚えているわけではありません。
しかし印象に残った場面はなんとか覚えています。
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一番印象に残っている事を書きます。
昔ですが、おばあさんが電車の切符を買う時に発券機で困ったいました。
僕はおばあさんにどうやって買うのか聞かれたので、この切符ですよと150円の切符のボタンを押してあげましたが、実は180円だったのに気が付きました。
そこで駅員さんを呼ぶボタンを押して、おばあさんにはいったん返金して貰って180円の切符を買うように言ってその場を去りました。
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立ち去ってから後悔しました。
おばあさんには僕のお金で180円の切符を買ってあげて僕が返金処理をすれば良かったとか数時間色々考えていました。
そこで、あの時どうすればよかったのか、今の言動は適切だったのかを毎回省みて、次似たような事があったらこうしようとか色々シミュレーションするようになりました。
今でも思った事を口に出してしまったり衝動で判断して動いてしまうために、今でも完璧な受け答えは出来ませんが、少しは教訓になっているのかなとは思います。
これは経験で成り立つものです。
人と接しないと反省も出来ませんし、改善も出来ません。
Aさんに不快な物言いをしたようで嫌われますが、そこから反省しBさんとCさんに同様のパターンで対応を変えたら好かれたなどそういうことが増えていきました。
だんだん人から嫌われる、遠ざかれる割合が減っていったので、この省みるやり方はいいと思います。
また、オンラインゲームや通常の会話で人からされたこと、言われて嫌だった事は自分からはしないように覚えておきました。本や座学では忘れてしまいがちですが、経験するとそこまで忘れないものです。
特に理屈っぽかったり神経質そうな言い方はしないという事を自分の中で絶対ルールとして決めています。
コールセンターに配属されてみた。
以前100人体制のコールセンターに手伝いで働いた事があります。
9割が女性でした。
年齢層は20~70歳と様々です。
ちょうど配属された情報システム部の仕事が暇だったので、隣の部署でやってるコールセンターを兼務する事になりました。
こちらとしてもコミュニケーション強化としてちょうどよかったです。
何よりよかったのは、好きな時にコールセンターを手伝えばいいので精神的な負担がなかったことです。
さらに仕事内容は単純なものだったので、ADHDでも問題なく出来ました。
そこで女性に交じって仕事のやり取りや個人相手の電話対応を覚えました。
わからないことは周囲の人すぐ聞くようにしました。
女性には慣れていたため、全く苦ではなかったです。
コールセンター内で何組かグループがあったのですが、僕は別部署の人間なので、中立に徹しました。偏ってしまうと、人間関係がおかしくなってしまうからです。
一人の女性と長く話すと別の女性達からの目が痛くならないように、他の女性達とも分け隔てなく話しました。
男性陣も仕事仲間として世間話をしていました。
若い子や主婦さん、定年をすぎたお年寄りな方々、そして顔も見えない電話相手と触れ合える機会があったのは本当にいい経験になりよかったと思っています。
ちなみに電話相手に関しては、横柄な人間や通話開始直後からキレている人間など色々いましたが、人としてどうかという人間にはそれなりの対応を取っていました。
「申し訳ございません」と言いながらペン回しをしていたり、喚いている人間に対しては受話器を離していたり。
経験として、ゴネれば自分の意見が通ると思っている人間や、やたら図に乗る人間はこちらが甘い対応をすると、どんどんつけ上がってくるので自尊心を傷つける勢いで出来ないものは出来ないと言った方がいいです。権限がなければスーパーバイザーや上司に問答無用で回しちゃってください。
これが出来ないとコールセンターで働く人達は心が病んでいき辞めていってしまいます。
ツーショットチャットや出会い系サイトでやり取りしまくった。
今はスマートフォンの普及で、オンライン上で仲良くなってから実際に会うきっかけはマッチングアプリやSNSが主流ですが、ひと昔前はインターネットチャットサイトや交流掲示板でした。
今も存在していますが、チャットサイトは見知らぬ男女が1対1でキーボードを叩いて会話するというものです。
結構色々な女性と話していました。
会話は相手への問いかけや聞き役などテンポよく話す事を大事にしていました。
相手の性格も様々な人がいます、コミュニケーションを取る気がなく、「はい」「うん」しか言わない人は時間がもったいないし、相性が合わないのでごめんなさいします。
逆に相手もこちらの対応が悪かったり合わなかったりすれば問答無用切断されます。
中には捨て台詞を吐かれたりします。
そういうのは自分を責めず、相手に問題あると思いましょう。
そして今の言動はどうか反省し、次へ行きます。この繰り返しです。
性別を偽っている人もいますが、ただ会話する分には特に問題ありません。
いかに相手と楽しく話せるかしか考えていません。
画面の向こうの人がどういう人だろうが、関係ありません。
そこで楽しく話せれば会いましょうという話になる事が多かったです。
経験談ですが、下ネタをちょいちょい入れていた方が会える確率は高くなります。
広告がアダルトばかりのチャットサイトなので、相手もそういう話をしたいと思っているからです。
スタートからいきなり下ネタが入ることもあれば、途中からじわじわと混ぜる事もあります。相手次第で上手く下ネタに誘導します。
一人一人対応が違うので、きちんとパターンを考えた方がいいです。
会った時はよく居酒屋さんとか行っていました。
ちなみにホテルへは行きませんでした。
誘えば確実に行けたと思います。
理由としては色々な人と会いたいのもあり、後腐れなくサッパリ終わらせたかったからです。
チャットでも対面でも話せるので、コミュニケーション力を付ける練習にうってつけでした。
対面の仕事を増やした。
接客の仕事に積極的に就くようにしました。
ずっとパソコンばかり見てキーボードをいじっている生活には慣れていたのですが、人と色々なやり取りをしていると物足りなくなってしまい、耐えられなくなりました。
そのため、現在は主にカスタマーセンターや、訪問サポート等を中心に働いています。
前述の通り、性格や人間性によって対応が一人一人違うため、どうすればより良い関係を築けるかを考えたりするのが今では凄く楽しいです。
これは今まで多数の人と関わってきた経験からくるものであり、コミュニケーションというものは本を読んだり頭で考えるのも大事ですが、何より経験に勝るものはありません。
今までの経験がなければ、きっと40歳になっても誰からも相手にされず、下を向いて生きていたのではないかと思います。
ただ、コミュニケーションというのは日々勉強です。同じ人間はいないのですから。
完成されたなんて言葉はありません。
自分がどういう人間かを見つめつつ、反省し、相手を敬い、次に繋げる事が大事なのではと思います。
コミュニケーションを取る上で身につけたかった事。
これがあれば人付き合いがもっと向上していたかもしれないというものを挙げます。
・歌
・スポーツの話題
・主要ニュース
このあたりは僕はかなり弱いです。
音楽を聴くのは好きですが、歌う事に関してはさっぱりです。
上手くなる本も買っては見たものの、開いていません。(先延ばし)
カラオケでもお世辞モードで40/100を叩き出しました。
スポーツはやるのは好きですが、見るのは興味ないため野球やサッカーのチーム名や選手など全くわかりません。
やるといってもエアロバイクとかエクササイズDVDとかその程度です。
ニュースはインターネットサイトで題名は見るのですが、社会ニュース等興味ある記事だけしか読みません。そのため政治や経済ニュースに関してはさっぱりです。
このあたりがADHDの弱いところです。
興味のないものに関しては全く見向きもしません。
仮に興味があっても、集中力が無く本も読めないので、知識が増えません。
そのため深い知識が必要な話題に関してはどうにかして話題を逸らすようにしています。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
コミュニケーション能力を高めるというのは本当に大変です。
日々練習かつ、嫌われる覚悟を持っていないと到底前に進めません。
僕はプライベートでも仕事でもとにかく人と触れ合う機会を増やし経験を積みました。
その結果今があります。