四則演算は得意
僕はただの計算なら問題ないのですが、長文の問題が苦手でした。
計算問題はそろばんを習っていたので、ほとんど苦労することはありませんでした。
恐らく計算が得意だったのは、そろばんをパチパチと弾くことで体で覚えていったからだと思います。
- たし算
- ひき算
- かけ算
- わり算
そろばんのおかげで計算がパッと出来るようになりました。
今でも買い物の計算とかは早いと思います。
文章問題はなぜ苦手なのか?
文章の問題について、なぜ苦手なのか手遅れですが大人になってから気づきました。
自分で気づくにはかなり苦労します。自覚がないと「周囲の人も自分と同じ状態」と勘違いしてしまうからです。
子供の頃は「文章問題がダメ」としか指摘されず、原因を考えてくれる人は誰もいませんでした。
ちなみに僕は読書も苦手です。
原因
文章を読み終わったあと、書いてあった内容をほとんど覚えていないのです。
そのため内容の理解が全く出来ていなかったと思われます。
文章を読んでいる間に頭の中で色々連想したり、別の考えが常に浮かんでくるのです。
当時の記憶は曖昧ですが、文章問題がまるで出来ていないと親に散々言われていました。
指摘はされますが解き方を教わったかどうかは覚えていません(-_-;)
例えば、ありきたりの問題なのですが、
お母さんは買い物の訓練として、お兄さんのさとる君と妹のあおいちゃん2人に別々に買い物をお願いしました。
さとる君はりんごを5個買って来てと400円お母さんにお金を渡されました。
りんごは5個で350円です。
あおいちゃんはいちごを1パック買って来るようにおかあさんから300円貰いました。
いちごは1パック280円です。
きちんと買えた場合、おつりは二人合わせていくらでしょう?
という問題があったとします。足し算や引き算がわかれば答えられる問題なのですが、僕の場合は、問題文を全部読んでも内容が把握出来ませんでした。
文字を目で追うだけで中身がまるでわかってないのです。
これは今でもそうです。さすがに上記のような簡単な文章はわかりますが、中学高校あたりから数学はもちろん、全教科の問題文が長く難しくなるので、どれもさっぱりでした。
国語に関しては、全部読んでも読み返すと内容が全く記憶に無く、当然理解出来ませんでした。
こんな文章さっき書いてあったっけ?
読書でもテレビゲームでも映画でも同じです。
注意力欠如で文章を読むのに適さない状態なのです。
頭がパンクして強烈な眠気が襲ってくるのもADHDの特徴の一つです
上記の問題ですと、りんごといちごという単語を見て「美味しそうだな」「食べたい」と連想してしまい、それ以外のことは頭に入らないのです。
イメージがどんどん膨らんで、「いちごは最後にいつ食べたっけ?」という考えが浮かんでしまい、文章を読むどころではありませんでした。
当時は問題文の語尾に「答えなさい」と書かれているだけで、「なぜ命令形?」ということに全て意識を持っていかれ、文章自体まるで頭に入りませんでした。
解決策
長文は出来るだけ避けるしかありません。
何でも連想したり、過去の記憶を思い返したりしてしまうからです。
文章はやめて、イラスト等を大量に使って頭にダイレクトにイメージ付けると効果があります。
よく「マンガでわかる!」という解説書が売られていますが、結局大事なところは文章になるので理解出来ません。
細かい表記はせず大雑把でいいのです。
長文が理解出来ないということは結局全てを理解するのは困難なので、せめてポイントやまとめだけでもざっと読んでもらうだけでも違うはずです。
簡潔な文やマンガ(イラスト)を見て、「こんな感じなんだろうな」と頭の中で考えてみることです。
子供のうちはご両親や先生が文章を少しずつ読んであげながら想像するように促してください。
文章が多いと確実に他の事を考えてしまい、気が散ります。
注意欠如タイプは長文を読んで理解することは不可能に近いです